家を建てるきっかけとして「子供が大きくなってきたから」「通学する小学校を決めたいから」など、子育てライフのタイミングが関係してくるケースも多いと思います。子育ての方針からこんな間取りにしたい…と考える方も多いでしょう。宮城県や仙台市でも家を建てたいと希望される方の多くがライフスタイルの変化の時期と重なっています。
幼い時から勉強の習慣付けをしたい、勉強が好きになって欲しい…と願うパパ・ママのための「賢い子を育てる家」シリーズ第三弾は、中学受験編です。中高一貫校を検討している家庭では、特にお子さんの学習環境は入念に検討していると思います。
学童期+αの工夫があると効果的?
家族団らんの場で勉強をする「リビング学習」を取り入れている家庭も増えています。しかしながら中学受験となると、勉強時間も内容も増えてきますし、本腰を入れて取り組む期間も出てくるため、+αの工夫も必要になりそうです。まだまだすべてを自分で考えるというには早い時期でもあるため、高校受験や大学受験よりも、親のサポートが大切になる場面も多くなりそうです。
中学受験ではどんな家づくりを考えていけばよいのか、アイディアをご紹介していきます。ぜひライフスタイルやお子さんの性格を加味しながら参考にしてみてください。
中学受験も、やっぱりリビング学習?
ひたすら勉強をしているイメージの受験生。でも中学受験を挑むのは、まだ小学生のお子さんです。親子のコミュニケーションは何より大切な時期ですし、一緒に考え、会話をする中でさらに語彙力・思考力・表現力も向上します。
さらに、自分の部屋が寒かったり、何となく暗い雰囲気だったりしたら…。一人で個室に行くのも、モチベーションもあがりませんよね。やはり、中学受験を考えているご家庭でも、リビングやダイニング学習、団らんの場に近い場所にスタディスペースを設けるケースが多いようです。
切り替えできる「建具」を
しかしながら、難問に挑む時などオンオフをしっかり切り替えなくてはいけない場面や、家族の声をシャットダウンしたい時もあります。
そんな時のために、引き戸や小窓を付けて、瞬時に個室化できるスタディスペースをリビング脇に設けてみてはいかがでしょうか。気分次第で個室に変えるルーバー式の建具というアイディアもありますよ。風通しも良くなるので、おすすめです。
ゾーニングで一工夫
仕切の建具まで設けなくても、空間をしっかりゾーニングするだけでもOK。ゾーニングとは空間を目的ごとに分類することで、ダイニング内でもスタディスペースが混在しないよう、簡易な仕切り板を設けたり、床をタイル張りにしてみたり、空間を程よくセパレートしてみましょう。
同じ空間の中でもオンオフが切り替えられるので「キリがいいところで夕食にしよう」と思考もスイッチできそうです。
空間の高さでスイッチオン!
スタディスペースを階段の途中に設けるスキップフロアもおすすめです。少し覗き込むと家族の顔は見える位置だけど、集中したい時には視界に入れないようにもできます。階段を上ることで「やる気スイッチ」も入りそうです。
テレビの配置を考えよう
スタディスペースを良い位置に考えたら、テレビの場所もチェックしておきましょう。テレビの位置が近いと、やはり気が散ってしまいそうですね。勉強する子供に気を使って好きなテレビを見れないのも、お互いストレスが溜まりそうです。
テレビ部屋作戦もあり!
テレビを置くリビングとスタディスペースをL字型に配置して、視界に全く入らない工夫をしたり、思い切って受験期間中は別室の「テレビ部屋」を設けてリビングに置かないという方法もあります。
ダイニングからは見えない位置に
食事中にテレビを付けているご家庭も多いと思います。受験生はテレビをあまり見れないから、食事中くらいは…とも思いますが、食事中はぜひ親子の会話を楽しみ、美味しいご飯を味わい…五感をフル稼働させましょう。
料理の中に、理科の知識があったり、食材の産地が社会の知識に繋がり、豆知識が増えていきます。意外とキッチンとダイニングは学びの場となるものです。もちろんテレビからも学びはありますが、ぜひ家族の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
リビング本棚のすすめ
幼少期、学童期共に共通しておすすめしているのが、リビングの本棚です。絵本や図鑑を置いて、調べたいものを手に取りやすく…といった様々な効果がありますが、中学受験期も、このリビング本棚は大活躍してくれます。
本棚は大容量に越したことなし!
読書習慣を付けたり、図鑑や辞書を置けることはもちろんですが、教材を整理するのに大容量の本棚が便利です。塾や通信教材のテキスト、参考書、ドリル、過去問など教科ごとにファイルで分けてい行くと、かなりの量になります。スタディスペースの近くに、壁面本棚があると、時間の無駄なく勉強→整理整頓ができますよ。
プリンター置場も用意しよう
パソコン置場を考える方は多いと思いますが、意外と見落としがちなのがプリンター置場です。中学受験期は、プリンターを使う機会も多くなります。最近では家庭用でも性能が高くなり、コピーやスキャンも出来る機種が増え、テキストや過去問を見開きでコピーできるA3コピー対応プリンターも販売されています。A3対応も以前よりコンパクトなサイズにはなりましたが、結構なスペースが必要になるため、予めプリンターを置く場所を少し余裕を持って考えておくと後々プリンターをサイズアップした際も安心です。
受験期前後の暮らしも考えて…
中学受験期の家づくりについてご紹介しましたが、家庭学習はその前後もずっと続くものです。目標に向かって懸命に取り組めるプランを考えながらも、まずは家族との時間を楽しめる家づくりを第一に考えてみてはいかがでしょうか。親子一緒に目標を達成したら、きっと次の目標にも挑める逞しい子に育ってくれるのではないでしょうか。
宮城県・仙台市での家づくりに関する相談は建てる窓口へ
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