賢い子を育てる家/幼児時期編

家を建てるきっかけとして「子供が生れるから」「子供が大きくなってきたから」など、子育てライフのタイミングが関係してくるケースも多いと思います。宮城県や仙台市でも家を建てたいと希望される方のタイミングがライフスタイルの変化の時期が多い傾向があります。

親御さんさの考える子育ての方針からこんな間取りにしたい…と考える方も多いでしょう。今回は「賢い子を育てる家」をテーマに、幼児教育の観点から家づくりの参考となりそうなアイディアをご紹介します。

人として成長できる仕掛けづくりを!

「賢い」=「勉強ができる、偏差値が高い」だけではありません。最近では非認知能力も注目されています。将来、自分の夢や目標を叶えることができ、社会の様々な分野で活躍できる人になるために、子供の自立を上手に促しながら、好奇心や思考力を磨けたらいいですよね。

ゆたかな心を育み、自己肯定感を高め、人として大きく成長できるよう、マイホームの中に子供の能力や才能を伸ばしてくれる仕掛けを取り入れてみてはいかがでしょうか。

好奇心を育む仕掛け

人は、生まれてからすぐに視覚や聴覚が物凄い早さで発達していくといわれています。乳幼児期~幼児期は、のびのび遊んだり、絵本やおもちゃがすぐに手に取れる場所にしまえるといいですね。

リビングに壁面収納や本棚があれば、お気に入りの積み木や、図鑑なども欲しい時にいつでも取り出すことができます。「これを知りたい」「これで遊びたい」という探求心も「お母さん、忙しいからちょっと待ってね」と取り出すのに時間がかかる遠い場所にあったら、せっかくの熱意も冷めてしまうかもしれません。

「鉄は熱いうちに打て」です。調べたい時にすぐ調べられる環境をつくりましょう!

下部には子供向けの図鑑や絵本、上部には大人用の小説や趣味の本を…。年代問わず様々なジャンルの本を並べておくと、子供の興味関心も広がります

好きなことに没頭できる仕掛け

つい子供に言ってしまう「危ないから〇〇しちゃだめ」という言葉。安心して遊べるスペースを住まいの中につくってあげれば子供の興味関心を抑制することなく、どんどん伸ばすことができそうです。

ママが食事の支度をしながら見守れるキッズスペースや、シームレスに繋がるテラスをキッチン近くにつくることもおすすめです。

テラスやデッキは、例えばコの字型やルーバーなどで外部から見えない設計にすれば、ビニールプール遊びや、家族のBBQなどにも活躍します。

「タタミコーナーならおもちゃを広げて遊んでOK」などルールを決めていくことで、親も子もストレスなく遊ぶことができます。

無限の想像力を伸ばす仕掛け

「壁にいたずら描き」をして叱られたことはありませんか?また、学校の黒板に何かを書くのもワクワクした記憶がありませんか?広いキャンパスに何かを書くのってすごく楽しいものです。

そこでおすすめなのが、壁面いっぱいのホワイトボードや黒板。学童期には計算スペースや漢字の練習に、さらに家族みんなの予定表を貼ることもでき、将来まで活躍してくれますよ。

壁にお絵描きできるって、何だか大人もワクワクしますよね。マグネットが付く黒板やホワイトボードなら予定表を貼ることもできるのでマルチに活躍しますよ。 (宮城県・大東住宅実例)

自立心を育む仕掛け

本棚と共に、リビングや玄関に設置する収納スペースも子供目線で考えましょう。幼児さんが使いやすい高さに、おもちゃや本、文房具など「子供専用収納」を設けて、「使ったらしまう。遊んだら元に戻す」を習慣化してしまいましょう。おもちゃ、絵本、クレヨン等々の「物の定位置」を決めておくことで、お片付けもしやすく、自立心も自然と育まれていきます。

「片付けしなさい!」と何度も叱るより、片付けする場所をしっかり決めて「片付けの方法」を教える方が効果的です。ファミリークローゼット内に、子供専用スペースをつくると、自然と整理整頓する習慣がつきそうです。 (セルコホーム実例)

脳の発達にも効果的!体を動かせる環境づくりを

運動神経の良しあしは、生まれつきの才能だけでなく、育ってきた環境がより大きく関係してくるともいわれています。せっかくの良い才能があっても、身体を動かす機会がなければ、きっと伸びるものも伸びにくくなってしまうと思います。

脳の発達を考える際には、運動神経も同時に考えていくと、より効果がありそうです。

雲梯やボルダリングスペースもおすすめ

競泳の池江璃花子選手の自宅リビングに雲梯があることは、よく知られているお話です。雲梯はバランス感覚、握力、腕力、脚力を高めてくれて、さらに脳の発達に効果的ともいわれているそうです。

最近では、新築時に雲梯をつけたり、ボルダリングスペースや登り棒を設置する実例も見かけます。大人も子供も楽しめて、幼児期以降も楽しんで使うことができそうです。

握る、掴む、ぶら下がる…など様々な動きが脳を刺激してくれて、運動神経と共に、集中力や想像力も高めてくれそうです。 (宮城県・大東住宅実例)

運動器具も置けるフリースペース

そこまでは設置できない…という方でも、子供がちょっと身体を動かせるフリースペースを用意してはいかがでしょうか。脚力を鍛え、全身運動や空間認知能力を高めてくれる家庭用トランポリンや、家庭用鉄棒など、お手頃価格で手に入る運動器具も増えています。

テラスやウッドデッキが、リビングやキッチンから見える場所にあると、縄跳びやビニールプールなどで遊ぶこともでき、身体を動かす機会が増えると思います。

庇付きのデッキなら、外遊びのできない雨の日でも縄跳びやボール遊びなどで体を動かせるのでおすすめです。パパやママとおしゃべりが増えれば、語彙力もアップしそうですね。

家族団らんを楽しめる住まいに

いかがでしたでしょうか?冒頭でもお伝えしましたが「賢い子」=勉強ができる、だけではありません。個性を伸ばしながら、お子さんの夢を叶えられることを第一に願っていることでしょう。

今回ご紹介したアイディアを少し参考にしながら、まずはご夫婦が考えている「子育て方針」を考えてみるとどんな家にしたいかがみえてくるはずです。迷った時には、「家族の会話が弾み、笑顔でみんなが快適に過ごせる住まいのカタチ」を目指してみてはいかがでしょうか。

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