住宅を購入する際に大半が利用する住宅ローン。皆さんは何を重視しますか?
多くの方が「返済額」を低く抑えることに気を取られる傾向があります。そのために、長期間のローンを選びがちです。
それは本当に良い選択なのでしょうか?今回は住宅ローン返済年数と金利について解説致します。
目次(本記事の内容)
返済年数と利息
ハウスメーカーの担当営業から「退職金で返済すれば大丈夫」などと言われて、年齢を加味せず推し進められそうになった方は、要注意です。
返済年数別で比較!
住宅ローンは、返済年数が長い方が、支払利息は高額になります。
実際に、年数別に月々の返済と支払利息の具体例を見てみましょう。
利息の差は何と1.5倍以上!
①の支払利息をご覧ください。同じ金額を借りても…
- 40年ローンの支払利息は、166.8万円
- 25年ローンの支払利息は、103.6万円
なんと、その差額は「1.5倍以上」になるのです!
②の表は、は仮に借入金額が4000万円の場合です。
①が1000万円当たりの値ですので、4倍にした値となります。仮に、借入が3500万円だった場合、①を3.5倍にすることでご自身のローンに当てはめることが可能です。ぜひ、ご参考にしてみてくださいね。
返済を短期間で組むのが正解?
返済期間を短くすることが正しい選択とは限りません。利息を抑えることに囚われて、無理のある「短期間のローン」にした場合、返済が不可能になるリスクがあり、それは避けなければなりません。
年齢や職種で選択しよう
必要なことは、ご自身の年齢や職種を踏まえて「適した年数のローン」を選択する事です。
25歳ならば、40年ローンも悪くはありません。完済年齢も65歳と常識的です。
他方、40歳で40年ローンの場合はかなり危険です。仮に4000万円を借りた場合で双方を計算してみましょう。
- 40年ローンの場合 65歳時点で残債は、1651万円
- 30年ローンの場合 65歳時点で残債は、735万円
なんと残債額に「2倍以上」の差が生じます!定年を想定すると65歳以降の支払いは一抹の不安が過ります。できれば25年ローン、せめて30年ローンを選択すると安心ですね。
このように具体的なライフプランと数字を出しながら、シミュレーションしていくことが大切です。
「住宅ローン」の相談も建てる窓口で!
自分に適した住宅ローンの組み方がわからない…。そんな方は「建てる窓口」で相談を。お客様の立場に立ち、中立の立場で適正な住宅ローン選びについてもサポートしています。ハウスメーカーに相談しにくい…という方もぜひ一度気軽にご相談くださいね。