構造工法の豆知識(鉄骨編)

強くて開放的な空間を生み出す「鉄骨住宅」とは

鉄骨住宅とは、構造体に「鉄」を使っている住まいのこと。強靭で、耐震性に優れ、地震や災害にも強い住宅が叶う…として近年注目されています。昭和53年頃は、非木造住宅の割合が約18%でしたが、平成20年には約40%と年々増加傾向にあり、宮城県や仙台市でも一般的となりつつあります。「絶対に木造」と考えていた方でも、強度だけでなく、間取りの自由度、大空間、大きな開口部といった様々な魅力やメリットを知るうちに、鉄骨住宅に惹かれるケースも多いようです。今回は鉄骨住宅の構造などについてご紹介します。

鉄骨系戸建住宅とは

鉄骨系戸建住宅の大半はプレファブ住宅。構造材が鋼材であり、外壁にALCなどの軽量コンクリートを用いた住宅をコンクリート系と呼ぶことがありますが、こちらも鉄骨構造に分類されます。

鉄骨系住宅は、まず大きく分けて2つあります。

鉄骨の種類主な用途特徴
軽量鉄骨一般住宅で鉄骨構造のプレファブ住宅で用いられる一般的に厚さ6mm以下の薄板の功罪を折り曲げ加工した軽量形鋼を使用
重量鉄骨ビルや工業施設厚さが6mmを超える鋼材を使用

鉄骨系戸建住宅の構法

鉄骨系プレファブ住宅には、ブレース構造とラーメン構造があり、さらにパネル方式とユニット方式に分けられます。プレファブ以外の鉄骨系住宅は重量鉄骨を使用するものが多く、ユニット方式やパネル方式ではなく、現場で柱や梁の軸組を接合。柱と梁はワンサイズボトルなどをも用いて直接接合するなど工夫がなされています。

鉄骨工法の種類

鉄骨系ラーメン構造

住宅メーカーでも数多く取り扱われているのが鉄骨系ラーメン構造。戸建住宅や中高層のオフィスビル、集合住宅から60階程度の超高層建築に至るまで鉄骨構造の建築では一般的に用いられる構造形式です。鋼材を所定の形状と寸法に切断・穴あけして、ボルトや溶接によって柱・梁などの部材を製作して、これらを融合して架構を完成させる組み立て構造です。

コンクリート系住宅の種類

壁式鉄筋コンクリート構造

中低層建築に用いられる壁式構造とは、住宅のように壁の多い建物のつくり方として柱や梁を用いずに壁と床だけで建物の構造部を構成していく方法で、通常は5階建、軒高16m以下まで建築可能です。また、集合住宅などでよく用いられるものが「壁式ラーメン構造」。梁間方向は戸境壁を利用して壁式構造として、桁行方向は開口部が多いため、ラーメン構造とする型式。11階建、軒高34m以下まで建築可能です。

コンクリート系ラーメン構造(RC造・高層RC造)

中高層ビルなどに採用されるRC造・高層RC造。材料として鉄筋コンクリートをを構造部材に用いる場合、構造形式としては柱と梁によって構成される剛なな骨組みをつくるラーメン構造が主に用いられます。RCのラーメン構造は各部材を一体として構築することができ、地震に対しても強く安全な構造となります。

まとめ

強靭な上に、スタイリッシュでおしゃれな住まいが叶う鉄骨系住宅。モダンでクールな雰囲気が醸し出せるコンクリート住宅…。宮城での家づくりを検討する際に「木造」か「鉄骨」か、といった部分も選択肢に入れて考えると、視野が広がるかもしれませんね。

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