住宅ローン「仮審査」と「本審査」の違いとは?

一般的な住宅ローンには「仮審査」と言われる事前審査と「本審査」があり、利用するためには2回の審査を受けることになります。
なぜ審査を2回行うのでしょうか?

住宅ローン審査の仕組みを解説します。

なぜ「仮審査」と「本審査」があるの?

住宅ローンは数千万円という高額なお金を長期間に渡って貸し付けるものですから、利用するための審査は簡単なものではありません。多くの書類を準備・提出した後に、時間をかけて審査が行われます。ですから、住宅ローンを申し込み、仮審査を経て本審査が通り、融資を受けるまでに1カ月程度かかる場合もあります。

審査のために多数の書類を準備しても、審査が通らなかった場合はその時間と労力が無駄になってしまいます。そのため、仮審査を行って、本審査に通る見込みがあるかを早い段階で判断してもらいます。

仮審査とは

仮審査とは、本審査の前に行う簡易的な審査のことをいいます。

仮審査には

  • 本人確認書類
  • 所得を証明する書類
  • 物件に関する書類

などを提出します。

提出書類は金融機関によって異なりますので、申込む前に確認しましょう。

必要書類を提出後、金融機関では

  • 返済負担率
  • 借入期間
  • 借入希望額
  • 自己資金
  • 勤務先

などをポイントに審査します。

仮審査では、収入と借入額のバランスを見て返済可能かどうかを判断します。そして、仮審査を通ると、本審査への申し込みが可能になります。

仮審査に通ったからといって、必ず本審査に進まなければならないというわけではありませんので、複数の金融機関に仮審査を申し込むことが可能です。

本審査とは

本審査では、住宅ローンを申し込んだ方の返済能力や対象物件の価値などの確認を行います。仮審査よりも多くの書類を提出し、細かな審査が行われます。

本審査では

  • 本人確認書類
  • 所得を証明する書類
  • 物件に関する書類
  • その他必要書類

などを提出します。

提出書類は金融機関によって異なります。書類に不備があると審査が遅れてしまいますので、事前にしっかりと確認しましょう。

本審査でチェックされる事項は以下の通りです。

  • 返済負担率
  • 家族に関する情報
  • 勤務先に関する情報
  • 完済時の年齢
  • 物件(担保)に関する情報

本審査では、返済可能かどうかの判断に加え、借り手が返済できなくなった場合を想定して審査を行います。団体信用生命保険に加入可能かをチェックするための健康状態の審査もあります。

本審査に進む際の注意点

本審査は提出する書類も多いため、書類に不備がないよう注意が必要です。

提出書類の漏れや書類の有効期限切れだけでなく、書類の内容も重要となります。仮審査の際に申告した情報が、本審査で申告した情報と異なると審査がやり直しになる場合や審査に落ちる場合もあります。「転職をした(収入額が変わった)」「仮審査後にカードローンやキャッシングをして新たな借り入れを行った」「利用しているローンの支払いを延滞した」など、お金に関する情報・信用情報は特に重視されますので、仮審査後に変わることがないようにしましょう。

また、担保となる物件の評価額も審査に大きな影響を与えます。住宅購入額=担保評価額になるわけではありません。それぞれの金融機関の基準で評価額が算出されます。そのため、ローンを申し込んでいる金融機関の担保評価額が、借入希望額より低くなると本審査に通らない場合もありますので、注意が必要です。

仮審査を通ったからといって必ず本審査に通るわけではないということを理解して、準備を進めていくことが大切です。

まとめ

住宅ローンの申し込みは2段階の審査で、厳密に行われます。返済能力や信用情報などを重点に審査されますので、その他のローンやクレジットカード、公共料金の支払いに延滞がないよう日頃から注意しておかなければなりません。

そして、書類の不備等で審査に時間がかかってしまうことがないよう、それぞれの金融機関のルールをしっかりと確認して手続きを進めていきましょう。

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