住宅の構造は、大きく分類すると柱などの重要な部分に木材が使用されている「木造住宅」と建物の構造部分に鉄骨が使用されている「鉄骨住宅」の2種類に分けられます。日本の伝統的な建物の多くは木造で、住宅も木造が多かったのですが、近年は鉄骨の住宅も増えています。
家を建てる際に住宅の構造選びはとても重要なポイントとなります。木造も鉄骨もそれぞれが強みを持っていますから、一概にどちらが良いと言えるものではありません。
そこで今回は、木造・鉄骨それぞれの特徴をまとめました。比較検討する際に、参考にしてみてくださいね。
木造住宅の特徴
木造住宅のメリット
木造住宅のメリットには
- 夏涼しく、冬暖かい
- 気密性が高い
- 湿度を調整してくれる
- 建築費用が比較的安い
などがあります。
木造住宅の最も大きなメリットは、季節の温度変化に対応できることです。木材は断熱性がとても優れており、加えて、木造住宅ならではの構造が断熱性を高めてくれるので室内の温度を一定に保つことができます。
さらに、木材には調湿効果があるとされていますので、空気が乾燥すると木材に蓄えられている水分が放出され、湿気が多い季節には木材が水分を吸収し、湿度を調節してくれます。
また、木造住宅は建築費用が安くなる傾向があります。木材で作る構造体は鉄骨より軽く、基礎工事にあまり手間やコストがかからないことや材料の下処理も比較的簡単に済むことから、鉄骨住宅より建築費用を抑えることができます。
木造住宅のデメリット
木造住宅のデメリットは
- 害虫に注意が必要
- 品質にばらつきが出る
- 耐用年数が短い
- 自然災害の影響を受けやすい
などが挙げられます。
木造住宅は、木材を使用するため害虫被害にある可能性があります。害虫被害を防ぐための対策が必ず必要になります。また、木材は、材料の品質や強度にばらつきが生じることがあり、建築する職人の技量によっても仕上がりに違いがでることもあります。
木造住宅の「法定耐用年数」は22年。27年とされている鉄骨住宅と比べると耐用年数が短くなります。また、耐久性のある鉄骨住宅に比べると耐震性・耐久性は低いとされているため、自然災害等の影響を大きく受ける可能性があります。
鉄骨住宅の特徴
鉄骨住宅のメリット
鉄骨住宅のメリットは
- 安定性の高い品質
- 耐久性が高い
- 解放感のある間取りを選べる
- 火災保険料が安い
などがあります。
鉄骨住宅の部材は工場で一律に生産されるものが多いため、施工会社や請け負う職人によって差が出るということはなく、安定した品質で家造りができます。
軽量鉄骨造住宅の法定耐用年数は27年とされており、木造より長く、鋼材そのものはシロアリの影響を受けません。
鉄骨住宅は構造部を頑丈な鉄骨で支えるため、木造住宅より柱や壁を少なくすることが可能です。吹き抜けや広いリビング、大きな窓の設置などが可能となります。
そして、鉄骨は木造よりも火災保険料が安くなります。保険料を算定する際に構造の材質によって決まることから、木造より燃えにくい鉄骨は保険料が安くなります。
鉄骨住宅のデメリット
鉄骨住宅のデメリットは
- 外気の影響を受けやすい
- 建築費用が比較的高い
- 地盤強化工事が必要になる場合がある
などが挙げられます。
鉄は熱伝導率の高い素材なので、鉄骨住宅は木造住宅と比較すると夏は暑く、冬は寒くなりやすい傾向があります。湿度を調整する機能もないため湿度の高い地域では注意が必要です。機械排気口を設置して24時間換気ができるようにする、外壁に断熱性の高い素材を使用するなど工夫が必要になります。
鉄骨住宅は木造住宅に比べて材料費が高く、建設にかかる期間も長くなるため全体的に建築費用が高くなります。また、鉄骨住宅を建てるには頑丈な地盤と基礎が必要になることから、地盤強化工事の費用がかかる場合もあります。
どちらがいいか悩んだら建てる窓口に相談を
木造住宅・鉄骨住宅どちらにも様々な魅力があります。一方でデメリットもありますので、どちらが自分達の暮らしに適しているかをしっかりと検討することが必要です。
希望の間取り、住宅を建てる土地の特性、天候など地域の特性、そしてコストなど総合的に検討しましょう。
少しでも疑問に思うことや悩むことがあったら、建てる窓口に是非ご相談ください。具体的な事が決まっていない段階でも、どんなお悩みでも受け付けておりますので、お気軽にお声がけ下さい。
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