タブレットやPCなどの端末を児童生徒が一人一台持つ時代に…ICT教育の整備が進む中、子育て家族が家づくりを進める際に、気を付けたいポイントも少しずつ変化してきています。ICT教育と家づくりは関係あるの？と感じた方もいらっしゃると思いますが、自宅でより快適な教育環境を整えるためにも、そして親の負担を増やさずに子育てをもっとラクにするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
目次（本記事の内容）
ICT教育×家づくりで考えること
ICT教育とは、従来のアナログ形式で行なっていた教育にデジタルやITテクノロジーを導入することにより、互いの利点を合わせてより良い教育を行なう教育方法のこと。授業のなかで電子黒板やプロジェクターを導入したり、タブレットなどの電子通信機器などを活用したりしながら行なう教育手法です。
将来的に、子ども達が一人一台の端末を持つようになり、学校の授業の他、宿題が端末に配信されたり、さらに学習塾や家庭教師、英会話などもオンライン指導が多くなり、今後も、ICT教育を活用した学習方法が増えるはずです。
これから家づくりを進める子育て世代の方は、ICT教育をより快適に行える環境づくりを考えてはいかがでしょうか。
【学習スペース】端末を置くことを考えて
机は余裕のある大きさに
教科書や参考書の他に、タブレットを置いて・・と考えると、少し奥行きや幅に余裕があった方がよさそうです。今後は、おそらくタブレットに教科書やワークが集約され、紙媒体を広げることが少なくなると見込むと、省スペースで済みそうですが、タブレットが近距離になりすぎると目の疲れも心配になるため、少し離して置けるくらいの奥行きがあると安心です。
目線の先に端末置場を
造作のスタディカウンターをつくるなら、目線の高さにニッチを設けてみてはいかがでしょう。タブレット置場として重宝します。さらに書見台を置けば図鑑などを開いて固定でき、これまで同様紙媒体を使った調べ学習にもおすすめです。
【充電スペース】おすすめの場所
勉強机に卓上コンセントは必須！
学習をしながら充電をできるよう卓上コンセントは必須です。USBをそのままさせる電源タップもあるため、新築の際には用途に応じて検討してみましょう。
ニッチと電源を組み合わせて、タブレット置場をつくると、おしゃれな上に便利です。
ランドセルや鞄の置き場所の近くに
一人一台、端末が配布されるようになると、毎日学校から持ち帰ってくるようになるかもしれません。すると「自宅で充電する」ことが日課になります。
ここで心配になるのが、充電した後に翌朝ランドセルや通学鞄に入れ忘れること。「充電する→しまう」の流れをスムーズにするためにも、ランドセル置き場の近くに充電場所があると便利です。子育て動線を考える際に、これからは「子供の端末を充電するためのコンセント」をぜひ検討してみてください。
【環境】周りの景色や音
気になる背景を配慮しておく
休校中に、オンラインでの授業を体験した方もいらっしゃると思います。その際にお顔を出して参加の場合は、うつりこむ背景が気になった方も多いのではないでしょうか。生活感いっぱいのリビングや、自宅の場所が特定できそうな窓辺なども、気になるかもしれません。
学習塾や家庭教師、英会話などもオンライン指導がどんどん導入され、今後も、オンライン上で顔を合わせる機会が増える可能性もあります。
もちろんその際はお家の中で背景が気にならない場所に移動すれば良いのですが、普段通りの学習場所で授業を受けるのが一番落ち着きます。プランを考える際に、「机の背景」を少しだけ考えることもおすすめします。
周りの音が響かない空間づくりを
また、スタディコーナーをダイニングやキッチン側につくるケースも多いと思いますが、会話型のオンライン授業の場合は周りの音まで拾ってしまうため、気を付けなくてはいけません。子どもが学習中に料理や片付けをしたい…と考えている方は、少しだけ距離を置いた場所にスタディコーナーを設けておけば、オンラインでの授業中も気兼ねなくお料理ができます。
おまけ…マルチ空間も活躍します！
最近は、オンライン上で行う様々な種類の習い事も増えています。幼児向けの体操教室や、大人向けのヨガ教室、シニア向けの健康体操など、学習以外にも体を動かす系のオンラインレッスンもあるようです。
リビング隣の和室や2階ホールに設けたフリースペースなど、画面にうつっても気にならない空間があれば、フレキシブルに活躍してくれそうですね。
まとめ
まだまだ発展段階のICT教育ですが、宮城県仙台市でもタブレットが一人1台貸与されるなど徐々に取り入れられてきています。これから家づくりを考えている子育て世代の方は「ICT教育」をより快適に、より活かすために、ちょっとした工夫や仕掛けを考えておくと子育てもラクになりそうです。周りに先輩パパ・ママがいらっしゃれば、生の声をどんどん参考にしてみましょう。
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