家づくりを検討する際に「バルコニー」は希望しますか？一昔前は「絶対に欲しい」と設置する方が多かったようですが、最近では「いらない」を選択する方も多いようです。
今回はバルコニーを付けた場合のメリット・デメリットを考えていきましょう。
バルコニーとは？
「バルコニー」よりも「ベランダ」の方が馴染みがある方も多いかもしれません。どのような違いがあるのでしょうか。
- ベランダ・・・外壁から突き出した「屋根のある」屋外スペース
- バルコニー・・外壁から突き出した「屋根がなく、建物の2階以上に取り付けられている」屋外スペース
屋根の有り無しで区別されているようですが、設計では「バルコニー」と表現するのが一般的で、建築基準法施行令では屋根のあるものも「ベランダ」ではなく「バルコニー」と記載されているようです。
今回は「バルコニー」で名称を統一して、進めてまいります。
バルコニーがあるメリットは？
バルコニーを設置した場合、外観のメリハリもつき、見た目の印象も魅力的になります。さらに以下のような使い方ができます。
物干しスペースになる
多くの家庭でバルコニーを物干しや布団を干すスペースとして活用しているようですね。各部屋やファミリークローゼットなどに直結していれば、なお家事効率があがります。
プライベート空間として活用できる
BBQをしたり、読書や夕涼みをしたり。コーヒーやお酒を楽しみながらゆったり寛げる空間として活用できれば、生活がゆたかになりそうですね。
1階の日よけや雨よけになる
1階の窓の上にバルコニーがあると、夏は室内に入る直射日光を遮ってくれて、冷房の効率も向上します。雨よけにもなるので、玄関ポーチの上に設置するのも効果的です。
バルコニーがあるデメリット
暮らしをゆたかにしてくれる便利で魅力的なバルコニーですが、デメリットもチェックしておきましょう。
掃除やメンテナンスが大変！
屋外ですので砂埃や落ち葉、鳥のフン、虫の死骸などがたまり、定期的に掃除が必要になります。排水溝のゴミを除去したり、雪が降る地域なら除雪作業が必要になることも。
10～20年に一度は、防水工事も必要といわれています。
建築コストがあがる
バルコニーを設置する場合、建築費がかかります。その空間を部屋にする場合と比較すると、防水加工や排水設備の設置などの工事費用がプラスされることになります。
防犯上での不安が増
プライバシーを守るために中が見えにくくなっているバルコニー。空き巣を狙う側にとっては窓の解錠作業ができる場所です。
電柱・塀・高木など、侵入の足場になるものとの位置関係にも注意して防犯対策を講じる必要性も出てきます。
こんな人・土地なら、バルコニーは「いらない」
下記のような場合は、バルコニーがない方が、将来的にも快適に生活できるかもしれません。
- とにかくお掃除が面倒！嫌い！
- お庭が広い。1階にテラスが設置できる
- 洗濯物は部屋干しか、1階テラスに干す
- 防犯上の不安を減らしたい
- 建築コストもメンテナンス費用も最小限に抑えたい
1階にテラスやウッドデッキが設置できるなら、そこで充分寛げます。日々忙しさに追われて、お掃除の場所を減らしたい、共働きだから洗濯は部屋干しだけ！という場合も、バルコニーは不要かもしれませんね。
バルコニーを付ける場合のおすすめ設備
「庭が狭いけど、自宅でアウトドアライフを楽しみたい」と「バルコニー」を譲れない条件にする方も少なくありません。
バルコニーを設置した場合、より快適にバルコニーライフを楽しめるように、ぜひ設置しておくとよい設備やアイテムをご紹介いたします。
「バルコニー水栓」
バルコニーに水栓があることで、お掃除の際に大活躍します。逆にないと掃除がなかり大変です。
「物干し竿」
洗濯物を干すスペースとして活用するなら、後付けではなく予め設置しておくことをお勧めします。洗濯物だけでなく、布団や毛布など大きなものを干せるよう頑丈なものがおすすめです。
「収納や物置」
バルコニーでBBQをしたい、ビニールプールで遊ばせたいと考えている方は、ある程度の道具をしまえる収納庫があると重宝します。
「シェードや目隠しフェンス」
日焼け防止や目隠しとして活躍するので、立地や使い方によってはあると便利です。
「バルコニー専用家具」
BBQ、ブランチや読書…と第二のリビングとして使いたい場合は、椅子やテーブルなど、具体的な使い方のイメージして屋外用のものを用意しておくと、バルコニーが宝の持ち腐れになりませんよ。
迷ったら「バルコニーのある暮らし」を想像しよう
「いる」か「いらない」か…。迷ったら、バルコニーのある暮らしを想像してみましょう。「家具を揃えて、屋外でランチやディナーを楽しみたい」。真っ先にそんな姿が思い浮かぶ方は、設置を検討してもよさそうです。逆に「お掃除が面倒」「防犯上不安」という想いが強い方は、バルコニーがあっても結局使わなくなる可能性が大きくなります。
どっちが正解か、は人それぞれ。悩んだら、ぜひ気軽に「建てる窓口」でご相談くださいね。
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