家を買う方は若い世代・子育て世代が多いという印象があると思いますが、50代で家を買うという人は少なくありません。ライフステージの変化に合わせて建替え・買い替えをする方は意外と多いようです。ただ、家を買う際に注意しなければならないポイントは、若い世代・子育て世代とは異なります。
そこで今回は、50代で家を買うメリットと注意点を解説します。
目次（本記事の内容）
50代が家を買うメリットとは
50代で家を買うメリットとは、その後のライフプランの変化を想定しやすいということです。
50代になると土地選びや住宅設備に対するニーズも大きく変化します。転勤や転職の可能性が低くなり子どもが独立すれば、通勤・通学を想定した立地に住む必要が無くなるため、土地選びの選択肢が大きく広がります。夫婦２人で暮らすのであれば、２人が過ごしやすい間取り・設備を選べますし、光熱費を抑えることのできるコンパクトな家づくりや、趣味を楽しむための家づくりなども可能でしょう。
また、50代は親の介護が始まるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。自身の老後や介護のためにバリアフリーの家を建てることもできます。
50代というのは、第二の人生を意識した理想の住まいづくりをするのに最適なタイミングと言えるのではないでしょうか。
住宅ローンを利用する際のポイント
50代が住宅ローンを利用する場合、やはり年齢の問題で利用が難しくなる場合があります。住宅ローンを利用する際に抑えておくとよいポイントを解説します。
退職金があると審査に通りやすい
50代だとあと数年で定年退職を迎えるという方もいらっしゃるでしょう。住宅ローンを利用する際には、どのように返済していくのかを厳しく審査されます。この場合、まとまった金額の退職金があると審査にプラスに働きます。
借入期間は30年以内に
50代で住宅ローンを利用する場合は、借入期間を30年以下にしなければなりません。住宅ローンには完済時年齢が決められており、一般的には80歳前後と設定されていますので、年齢によって借入期間が短くなってしまいます。利用できる期間と毎月の返済額のバランスをしっかりと検討して利用する必要があるでしょう。
団体信用生命保険にも注意が必要
50代で住宅ローンを利用する場合、団体信用生命保険がネックとなることが多いようです。
団体信用生命保険とは、住宅ローン利用者が死亡した場合、残りの借入金をゼロにしてくれる保険です。そして、民間の住宅ローンは団体信用生命保険の加入が必須となっている場合がほとんどです。
団体信用生命保険はその名の通り、生命保険ですから健康上の問題があると加入できません。団体信用生命保険に加入できず、住宅ローンを利用できない場合がありますので注意が必要です。
親子リレーローンも選択肢に
50代で住宅を購入する際、子どもが成人していれば「親子リレーローン」の利用も可能です。
「親子リレーローン」とは、親子で年収を合算し、子どもの年齢も加味した借入期間を設定することができます。ただし、購入する住宅に親子で住むことが条件となります。
50代で家を買う際の注意点
住宅ローンを利用する際のポイントからも分かるように、50代で家を買う際の主な注意点はやはり購入資金に関わる部分です。
具体的には以下の通りです。
- 老後の生活のためのお金は残しておく
- いつまで働くことができるかを考える
- 相続することも意識して計画を立てる
住宅ローンの審査が通ったとしても、貯蓄が少なくなったり、毎月の返済額が大きな負担になるなどして、老後の生活が苦しくなるようではいけません。老後の生活に必要なお金を確保した上で計画を立てる必要があります。また、定年退職後も働くことを検討している方も多いと思いますが、いつまで働くことができるかを現実的に考えなければなりません。
そして、もう一つ大切なのが「相続」を考えなければならないということ。住宅を購入すれば、自分が亡くなった時に配偶者や子どもたちなどに相続しなければならない財産になります。住宅は現金のように簡単に分けることができません。トラブルを防ぐためにどのように相続するか家族・親族で話し合いをしておいたり、遺言書を作成しておくとよいでしょう。
また、50代で家を買う際は、老後を見据えた住宅設備を選ぶことも大切です。段差を極力減らし、廊下に十分な広さを取り、階段に手すりを付けるなど、バリアフリーを意識しましょう。年を重ねると、温度変化に対して体が弱くなっていきますので、ヒートショックを防ぐためにも断熱性や気密性も高めるとよいでしょう。
まとめ
50代で家を買う際には、住宅ローンの審査や相続など注意しなければならないポイントがたくさんあります。しかし、それらの注意点を理解して準備を進めれば解決できることがほとんど。50代から第二の人生を理想の家を手に入れたいと考えている方は、是非今回ご紹介した内容をご参考になさってください。そして、分からないことや不安なことは、「建てる窓口」にご相談を。お気軽にご来店ください。