新築時にEVコンセントは必要?メリットや注意点を解説

地球温暖化対策の一環として、今後も電気自動車の普及が増えると言われています。そこで、これからマイホームを建てる際、電気自動車のEVコンセント(電気自動車充電用)を自宅に設置するべきかどうか悩まれている方も多いはず。今回はEVコンセントの必要性や設置のポイントをご紹介いたします。

EVコンセントの必要性について

現在ガソリン車を所有しているご家庭にとって、EVコンセントって今すぐ必要なもの?必要になった時でいいのでは?と悩まれている方もいますよね。そもそもEVコンセントってどんなものなのか。簡単に解説いたします。

EVコンセント(電気自動車充電用)って?

EVとは「electric vehicle=電気自動車」のことを表し、EVコンセントは、電気自動車を充電する為のコンセントのことを指します。EVだけではなく、電気とガソリンを併用するPHV(プラグインハイブリッド自動車)にも使えます。

新築にEVコンセントを設置するメリット

電気自動車は、EVコンセントで給電することで動かすことができます。では、新築に設置すべきかどうか、必要性があるのか解説していきます。

将来への備えに

まだまだ普及が進んでいない電気自動車ですが、EV普及目標・予想として国土交通省・経済産業省発表によると、2030年には20~30%普及率という目標を掲げています。将来的には2050年のカーボンニュートラル実現に向け、日本の各自動車メーカーも力を入れており、今後電気自動車が普及すると予測されています。将来的には電気自動車を購入することも視野に入れておく必要があるかもしれません。

後付けよりも工事費用が抑えられる

電気自動車が必要になったときに、改めて設置すればいいので?と思うかもしれません。しかし新築時に工事を行えば、後付けで設置するよりも、トータルで工事費用を抑えることができます。

新築時で設置する場合、ハウスメーカーや設置するコンセントによって異なりますが、10,000~40,000円前後で依頼できるのに対し、後付け工事の場合は工事内容や事業者にもよりますが、60,000〜100,000円が相場になっています。

充電以外にも活用できる

当分はガソリン車に乗るかな…と言うご家庭は、切り替え可能の分電盤を取り付けていれば電気自動車を購入するまで普通の屋外用コンセントとして利用することも可能です。高圧洗浄機や防犯灯や防犯カメラ、クリスマス電飾などにも活用できるため、屋外電源があるととても便利です。

EVコンセントを設置する場合の注意点

それではEVコンセントを設置する場合、どのような点に気を付けたらいいか。ポイントをご紹介します。

電気自動車に対応できる電圧・電流に

家庭用のコンセントが100Vの設定に対して、車の充電に必要な電圧は200Vが推奨されています。また、電気自動車への給電には大量の電気が流れるため、専用のブレーカも必要です。新築時に設置する際は、必ず「電気自動車を充電するため」と、きちんと伝えましょう。

切り替え工事ができる分電盤を

まだ電気自動車を買う予定ないから、しばらくの間は家庭用コンセントとして利用したい…という方は、100Vから200Vに変更が出来る分電盤を設置するようにしましょう。もし200Vに切り替えた時も、より安全に電気を運べるよう配線を太いものを選択しておくと良いです。

コンセントの形状も要チェック!

電気自動車を充電するコンセントは、一般のコンセントと形状が異なります。EVコンセントと家庭用コンセントを併用することはできないので注意しましょう。

新築だったら最初の設置がおすすめ

後付けよりもトータルで工事費用が抑えられること、分電盤のタイプによっては屋外家庭用コンセントとして無駄なく活用できるなどメリットがたくさんあります。ぜひ将来を見据えた住まいづくりの計画を立て、新築時に検討してみてはいかがでしょうか。

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