「地球環境に優しい家づくり」のために、高気密高断熱住宅、太陽光発電をはじめ、エコな暮らしを考えた様々な先進設備も登場しています。その一つとして、自然に寄りそった暮らしや、エコライフという観点から「雨水タンク」の設置を検討したことがある方も宮城県・仙台市でもいらっしゃるのではないでしょうか?今回は昨今注目が高まる「雨水タンク」のメリットや設置費用などについてご紹介します。
雨水タンクとは
雨水タンクとは、その名の通り「雨水」を貯める容器のことです。「 雨水利用タンク」や、「雨水貯留タンク」などとも呼ばています。
【雨水をためる流れ】
- 屋根に降った雨水が雨どいに流れ込む
- たてといの中を通って設置部分に引き込まれる
- 雨水タンクに雨水がたまる
- タンクの下部に付いている水栓から、タンク内の水を使用する
雨水タンクのメリットは?
雨水をためることによって、様々な活用方法があります。どんなメリットがあるか具体的にチェックしてみましょう。
一番の魅力は水道代が節約できること
一般家庭で使われる水の約1/4(約28%ほど)がトイレの排水といわれます。古いタイプの水洗トイレでは1回で12~20L、節水型のトイレでも4~5Lもの水を使うと言われています。その水を雨水でまかなえたらお得ですね。
家庭菜園が植栽の水やりに使える
雨水タンクに貯まった雨水は、まさに「自然の恵み」。ガーデニングや畑の水やりにも使えます。また外構周りの植栽は範囲が広ければ意外と水を使います。
洗車やお掃除に活用
掃除に使ったり、洗車にも使えます。雨水なら「水を出しっぱなしで洗うのはもったいない」と考えずにお家でしっかり洗車ができますね。暑い日には打ち水をしたり、バーベキューの後に外でコンロを洗ったり、様々な利用方法があります。
災害時の生活用水として
地震などの災害により断水してしまった場合の非常用としても重宝します。浄水器を用意しておけばより安心です。緊急時に生活用水として活用できるため安心が備わるから…と、設置を決める方も多いようです。
水害の防止対策にも?!
近年多発しているゲリラ豪雨。アスファルト舗装をされた道路が多い都心部では、局所的な豪雨による急な増水で河川や下水などから水が溢れだし、床下浸水するというケースが増えています。1つのタンクでは微力かもしれませんが、設置する家庭が増えれば、各家庭に設置された雨水タンクが小さなダムの役割を果たし、水害防止にも一役買うかもしれません。
雨水タンクにかかる費用と助成金
雨水タンクの設置にかかる費用は、タンクの大きさや種類、配管によっても異なります。小さいものであれば数万円から設置できるため、新築時に検討する方も増えています。住宅に設置する雨水タンクの容量は50リットルと小型のものから、1000リットルという大型もの製品も。1万円~4万円ほどの500リットル程度が容量が一番多く選ばれているようです。
自治体により助成金制度も
また洪水対策を目的として多くの自治体から雨水タンクの設置に助成金が支給されています。自治体にもよりますが、設置にかかった費用の1/3~1/2程度が補助されるというのが一般的です。
参考までに…。仙台市(※)では、雨をゆっくりと流すための雨水流出抑制施設(雨水浸透ます、雨水貯留タンク)を設置する場合に、予算の範囲内で補助金を交付しているとのこと。タンク1つまで材料費相当額の1/2(タンク1個の上限額は1万円)を助成しているようです。
※補助対象となる地区は、仙台港周辺の一部を除く市街化区域(仙台市下水道事業計画区域(雨水))。購入後の申請は助成が受けられないことがあるため、購入前の相談が必要です。
「雨水タンク」で雨の日が楽しくなるかも
いかがでしたか?自然環境に優しい家づくりを考えている方は、「雨水タンク」の設置を検討してみてはいかがでしょうか?つい雨が降ると「今日も雨だな~」と億劫になることもあるかもしれませんが、雨水タンクがあることで安心感や便利さが備わるだけでなく、「雨の日が待ち遠しい」「雨の日が楽しい」といった気持ちの変化も芽生えそうですね。ぜひご検討下さい。
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