ここ数年、顕著に右肩下がりが続く宮城県全体の着工棟数(注文住宅+分譲住宅)。2023年はひとつのターニングポイントとなる年でもあった。今回は、2023年版の宮城県住宅棟数や過去のデータを比較検証し、今後の各社の動向や全体の住宅業界の傾向を探ってみた。
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2023年宮城県住宅棟数 上位TOP10ランキング
2023年はコロナ元年を下回る
「コロナ元年」ともいわれる2020年は、新型コロナウィルス感染症の日本初の感染者が確認されて以降感染者数が拡大し、緊急事態宣言が発令され、多くのメーカーが大打撃を受けた年。
その「コロナ元年」(2020年)の着工数が昨対87%で約7400棟。翌年2021年は約8400棟と回復したものの、2022年は約7700棟、そして2023年は約6900棟(昨対89.7%)と、ついに「コロナ元年」を下回る結果となった。
TOPの3社は安定をキープ
個社ごとを比較すると、2024年もTOP3にランクインしている「一条工務店」「東和総合住宅」「ヒノキヤグループ」は総着工数が低迷する中、昨対90%超。特に、100%を超える一条、東和の上位2社は、過去のデータを比較しても安定した着工棟数をキープしている。
2024年は10位と苦戦したパルコホームは、2023年は昨対100%超で4位であり、総合的にみれば安定しているため、2025年の回復に注目をしたい。
2024年もTOP10入りを果たしている全国展開のハウスメーカー3社、住林林業、積水ハウス、セキスイハイムは、2023年から昨対90%を切り、苦戦を強いられてる。「大手の安心感」は根強い一方で、円安が続き、物価高騰の煽りもあり、高価格帯を避けざるを得ない人の増加は一因と思われる。
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