全国各地で急増する「道路陥没」。岩沼市の宅地にも大きな穴

まだ記憶に新しい2025年1月に発生した埼玉県八潮市の大規模な道路陥没による事故。走行中のトラックが陥没に巻き込まれ、運転手が命を落とす痛ましい事態となりました

国土交通省のデータによると年間約1万件以上の道路陥没が全国各地で発生しています。特に2024年以降は戦後の高度経済成長期に整備された多くの管路が耐用年数を超えたことで腐食や破損を起こし、老朽化した水道管や下水道管などのインフラが道路陥没の原因ともいわれています。

宮城県内でも道路陥没の報告

昨今、宮城県内各所でも道路陥没が報告されています。今年7月には仙台市青葉区でアスファルトの車道上に直径30センチ程の陥没が見つかり、警察や市が原因を調査中です。

岩沼市宅地で大きな「穴」発見

2023年1月には宮城県岩沼市松ケ丘3丁目の宅地の一部で陥没も発見されました。

見つかった当時の陥没した穴(2023年1月)

古い用水路を完全に埋め戻さなかった? 宮城・岩沼の宅地に大きな穴
(2025年3月29日 河北新報オンラインより)

  • 地権者によると穴は、住宅の解体作業中に発見
  • 2023年、発見当時の深さは約6・5メートル。幅は約2メートル
  • 2025年の現在は約4・5メートル四方に広がっている
  • 穴周辺の土が崩れて深さ2・5メートルまで埋まっている

原因は区画整理事業前の「旧用水路」

23年度に県と市が調査を行った結果、穴の地下約6メートル下に県の旧雷土(いかづち)用水路が発見され、コンクリートや木のふたにより水が充満していたが、陥没箇所は木のふたが壊れた可能性があるとの見解もあります。

1973年に県は雷土用水路の付け替え工事を実施し、旧用水路が残されたまま80年前後の区画整理事業で土が盛られたようで、地権者親族は87年に宅地を購入。市の調査結果では約50年前の宅地造成時などに十分な対策がなされず、旧用水路を完全に埋め戻さなかったことが陥没の原因ではないかと指摘しているようです。

私有地は、責任の所在が不明確

2024年7月、県と市、用水路を管理した名取土地改良区の3者が協議した結果、私有地であることや時効であることを理由に「陥没には対応できない」と地権者に対して回答しているそうです。

しかし、旧用水路の上には他の住宅や市道、県道もあるため周辺の市道なども陥没するリスクがないとも断言できない状況です。今なお周辺住民の不安は募っています。

「県の用水路だが区画整理後に宅地を買い、責任の所在が分かりにくくなっている。さらなる陥没の危険性を考えれば行政が対策に動くべきではないか」と地権者は訴えているそうです。

被害拡大防止に、対応が急務

今年1月には埼玉県八潮市で大規模な道路陥没事故が起き尊い命が奪われたばかり。「道路陥没」は私有地であっても個人レベルでは対応が難しいものがあります。岩沼市の件も国も自治体に調査を要請しているようで、これ以上の被害拡大、大惨事を招かないためにも、行政による的確かつ早急な対応が求められます。

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まだ記憶に新しい2025年1月に発生した埼玉県八潮市の大規模な道路陥没による事故。走行中のトラックが陥没に巻き込まれ、運転手が命を落とす痛ましい事態となりました

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